2011年4月1日金曜日

時代と場所

 長い三月が明けました。世紀の大地震があってから特になががった。今日の神奈川新聞には、内陸部でも宅地被害が起こっているという旨の記事がありました。沿岸部の大津波では、「此処より下に家を建てるな」との石碑があり、その言い伝えを守ったゆえに助かったといいう話もありました。

 今日は新社会人が世に巣立つ日です。私の会社にも新人が一人入社しました。私は、自分が新人だったころ、初めての上司と同じ年齢になり、そして大震災の直後に社会人になる共通点があります。親と時代は選べないといわれますが、家を建てる場所、職場は選べます。

 家を建てる場所に関しては、職場よりさらに慎重に選ぶ機会があるはずと思います。ツイッターで防災科学技術研究所の井口さんは  「地震から3週間近く経ってようやく住宅地での地すべり災害が報じられ始めたようだ。これらのほとんどはおそらく盛土地盤。一方液状化による家屋の被害広い範囲に及んでいる様だ。もうそろそろ住宅tを立てる際には、宅地がどんな地盤か、造成前はどんな地形だったかを調べることが常識となってほしい。」  とおっしゃっています。

 まったくの同感であるとともに、ずっと前から言い続けたことでもあります。今回の地震では、首都東京が地震の「恐怖感」を共有しました。この機運をミスリードすることなく、長い人生の土台を安定させるためのアウトリーチが、今後我々専門家にますます求められてきます。

http://www.jstage.jst.go.jp/article/jls/46/2/90/_pdf/-char/ja/

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