2010年6月21日月曜日

安全管理

 大変いたたまれないニュースが入ってきました。
 
 地すべり対策工の集水井で作業員二人死亡
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100621-00000078-mai-soci
 21日正午ごろ、長野県大鹿村鹿塩の地滑り対策工事現場で、水抜き用の井戸の中にいた建設会社の作業員3人が倒れたと119番があった。駆け付けた消防署員が3人を救出したが、2人が死亡し、1人は意識不明の重体。県警捜査1課と飯田署が原因を調べている。県警によると、井戸は地滑り対策として水抜き用に掘られ、深さ約10メートル、直径約3.5メートル。

 例えば1級土木施工管理技士試験参考書の安全管理の項目をみると、土木工事の労働災害の度数率(死傷件数/100万労働時間数)、強度率=(損失日数/労働延時間数)×1000,年千人率から始まって、作業主任者の選任を必要とする作業の一覧が掲載されています。それによると、高圧室内作業主任者(ニューマチックケーソンの安全作業)とガス溶接作業主任者が要免許、あとは技能講習修了が必要となっています。
 土木工事の死亡災害の発生状況は。墜落、建設機械、自動車、土砂崩壊などが主なもので、たとえば本足場では、鋼管の肉厚が外径の1/30以上、引っ張り強さが370N/mm2以上、手すり85㎝以上、継手金具は鋼管のたわみ量の1.5倍以下、足場の間隔桁行方向は1.85m以下など詳細にかかれています。ポータブルタイプの酸素モニターやガス検知器をつけるとか、入口から送風機で風を送るということが必要でしょうか。
 最近リスクマネジメントに関する記事を書きましたがコストとの対比という視点が殆どです。現場の安全管理とちょっと距離感があるような気がします。

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