2010年6月10日木曜日

宅地開発と地盤(4) - 尋常でない地層 -

 前回の記事で【尋常でない地層】と言いましたが、右側の写真がその事例です。なんとこの上にきれいな新興住宅が建っているのです。土木施工の参考書などを見ていると、盛土の敷きならしや締固めに関して、トラフカビリティ(走行性)や土質に応じた締固め機械の選定などが記載されていますが、その後スレーキングして強度が落ちることまでは突っ込んでいません(スレーキングしやすい岩石の地質的背景はなおのこと、、、)。施工するその時の状態をどうするかという視点が中心で、その後の維持管理は”当面の間”にとどまっているのだろうと思います。
 泥岩のスレーキングに関しては、今日届いた地盤工学会誌の最新号(58巻6号)に、奇しくも口蹄疫で話題になっている宮崎層群に関する解説がありました。

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宮崎層群の泥岩を盛土材料とする場合、スレーキングに伴う強度低下が懸念されるため、固化材を用いた改良が実施されることが多い。しかし、掘削直後(盛土施工時)は岩塊状であることから、事前に適切な固化材添加量を求めるのは困難なことが多い。また、自然斜面や法面の崩壊等に関しても、事前に危険箇所を特定するには困難を要する。

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自然はもとより、モノは大なり小なり変化するものです。それを許容して、自分の財布と相談しながら、安心した暮らしを求めるのがベターだと思います。

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