2010年6月11日金曜日

宅地開発と地盤 (5) - 水の出る場所 -

 宅地開発と地すべりの巡検報告は、まずはここで区切りをつけます。 この日は抜けるような初夏の青空でしたが、目線を下にやると擁壁の底、クラックや階段の隙間から大量の水が流れでいるところが至るところにありました。昔田んぼであり、水をあつめやすい土地だったことを何よりも雄弁に物語っています。どうも盛土部と昔の田んぼ(地山)との間から水が出てきているような感じです。普段からこんなに大量の水があるということは、”有事の際”滑落する恐れもあります。有事でなくても盛土の中身が溶脱などでスカスカになっている可能性があります。人工地盤のやはり生きているので、時間とともに変化するのです。

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