2010年8月18日水曜日

美味しんぼ論争

 ケンプラッツの記事で、料理マンガ『美味しんぼ』に対する日本建築学会の反論が大変な反響を呼んでいるようです。

 日本建築学会が木造禁止を巡り「美味しんぼ」に反論
 http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20100817/542859/
 http://www.aij.or.jp/jpn/databox/2010/20100726-1.htm

 日本建築学会は「木造建築全般の禁止を一律に求めたものではなく、危険の著しい地域を防災地域として指定し、この地域における建築制限の一つとして、木造禁止を提起した」と説明する。また、木造建築に関する技術書の発行などを継続的に行ってきたと主張している。
 「木造禁止」について冒頭のように記述した「美味しんぼ」が掲載されたのは、「ビッグコミックスピリッツ」の10年5月3日号だ。この中には「一級建築士の試験では木造について一切扱わないし、大学でも木造建築を教えない」との記述もあった。
 これに対して日本建築学会は次のように指摘した。「08年の一級建築士試験では木造に関する問題が3題あった。また、08年の改正建築士法では、一級建築士の受験資格要件として、大学などで国土交通大臣が指定する科目を修めて卒業していることが必要になった。この指定科目の例として『木構造』が挙げられている。現在では、『美味しんぼ』の記述は事実に合致していない

 国産材の利用拡大による木材自給率の向上を目的とした「公共建築物木材利用促進法」が10年5月19日に成立するなど、国内では木造建築に対する関心が高まっている。こうした状況下で、読者からの問い合わせを受けたことから、日本建築学会は「我々の取り組みをきちんと説明する必要があると判断した」とする。同会は「解説文を掲載したことについては、作者らに手紙を出して知らせた。返事や訂正などは求めていない」と説明。小学館は「手紙は受け取ったが、特に対応はしていない」とコメントしている。

 私は建築の分野は、建築学会がいろんな基準をリードしており、役所基準の土木の世界よりも個々の技術者が自立しているんだなあとは思っておりましたが、この記事や下山先生の記事をみる限り、http://blog.goo.ne.jp/gooogami/e/3b6f3e8a95496606517aa2ed5bf578ab
どうもそうではなかったようです。思考の軸がない技術者が考える住まいにも軸がなさそう、、、言いすぎでしょうか。
 

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