2010年8月24日火曜日

安ければいいのか - 発注者の無責任 -

 日経コンストラクションに「発注者の無責任」という、強烈なタイトルの記事が載っていました。まあ、かきたいことも合ったのだろうと他人事のように読んでいたのですが、いくつか当社に依頼されていた仕事が入札できませんでしたとの報告が、、、

 数百万円単位の仕事が、数百円単位の差で他社に持っていかれる。その地域の調査は、ずっと前からやっていたのに、聞いたこともない会社が、、、

 これはまるで、いままでお世話になっていた主治医から、治療費が10円~50円やすいからと言って別の医者に鞍替えし、カルテも全部もっていくようなものでしょう。それだけならまだしも、出来るかどうかは別問題で、とにかく発注機関に(空虚でも)実績をねじ込むために落札した、先のたとえで言えばその医者に腕があるかどうかもわからんが、、という次元です。

 それだけの費用を削ったために、品質劣化という結果を招き、みな損をします。災害になったらもうワヤです。個人差をなくす、誰がやっても同じ結果が出る計算技術がうたい文句になる昨今ですが、考えないことが仕事なんて、論理が破綻しています。

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