2011年8月5日金曜日

手計算

 あるひとが、携帯電話のほうがパソコンより漢字変換しにくいという話をしました。どうもその方は、携帯電話が出始めた1995年ころに携帯を購入し、なんといまの携帯が2台(代)目。なかなか珍しいとおもいますし、よく話すのですがかなりアナログな方です。
 ただ一緒に地質踏査をしていると、その空間把握能力に驚かされ、そしてスケッチと言葉のシンプルさに驚かされます。ただ言葉についてはもう少し語ってほしい。スケッチひとつとっても、パッとみたまま書けばいいといわれるのですが、今岡さんの言葉を借りると

現場から読み取れる無数で多様な情報源から、経験と直観力によってノイズ(調査目的に対して無用なデータ)を削ぎ落とし、抽出したシグナルのみを、非専門の人々にも「見える化」する。その作業が現場の技術者の脳内で瞬時になされる

このスピードと処理能力がすごく高度で速いんだと思います。
その能力はPCを超えており、安定計算を手計算でされた経験も豊富なので、下手な二次元解析より、その人の直感(観)が上回るわけです。数値化されたものでしか評価できない(私も含め)現代社会には、まず及ばない芸当です。

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