2011年8月30日火曜日

「最近の地形学 - 崩壊性地形」から27年

 山地防災に関わる地形・土砂移動現象を語る上で、いまでもよく引用される文献があります。

 羽田野誠一(1974a):崩壊地形(その1): 土と基礎, Vol.22, No.9, pp.77-84.
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003965935

 羽田野誠一(1974b):崩壊地形(その2): 土と基礎, Vol.22, No.11,pp.85-94.
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003965809

今日は地すべり学会の「大規模地すべりの機構解明検討委員会」の初会合だったのですが、大規模地すべりとはなにか、という定義の議論から始める必要があるということになりました。似たようなテーマじゃ、羽田野誠一さんの一連の論文でも議論されていました。このうち(その1)は、それまでの知見のレビューのような感じですが、(その2)の論文において、

日本で現在「地スベリ」と呼ばれることの多い徐動性変動は英語でいうと「クリープ」にあたり、しばしば山崩れ、崩壊、崩壊性地すべりと呼ばれている現象が「ランドスライド」に当たる。(略)。日本では地すべり、山崩れについて多くの分類方式が提示されているが、統一的な基準は確率していない。

と述べておられます。結局昨日も図らずも同じ議論をしていました。
山地防災が基本的に公共事業であり、「3月にケリをつけなきゃいかん」ことがじっくりした議論がなされない原因かもしれませんが、それにしても四半世紀も同じ議論が重ねられているのはさすがにまずいです。平均年齢が下がらないはずです。

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