2011年1月4日火曜日

ある庭師の話 - やりがいのある仕事 -

 正月祖母の家を訪ねました。祖母と一緒に住んでいる叔父が定年後庭造りに懲りだして、庭石や紅葉を工夫して配置しなかなか美しい仕上がりでした。叔父と飲みながら、手伝ってくれた庭師の方の話を興味深く聞きました。

 叔父:最近はやはり不景気なんですかねえ
 庭師:いや、結構もうかっとるとよ
 叔父:どがんかお客さんが多かとですか?
 庭師:若か人に”ガーデニング”ちはやっとるやんね。あれたい。
 叔父:ええ!?、ばってん、今風の家に、和装の庭石とか、松とかにあわんでしょうもん
 庭師:そらあそげんたい、ばってんね、上質にこだわらんでよかけん、さっと仕上げた割には、よか金になるとたい。
 叔父:そら、ばってん、面白うなかでしょうもん
 庭師:そらあ面白うなかよ。腹んなかで、ごげんかとのなんがよかろか。いっちょん面白うなか。 てつぶやきよるとたい。逆に、あんたのごとこだわって、いろいろ調べて熱心か人の仕事は 面白かけん、庭石も割りびいたとたい。人間やっぱ、金よりやりがいにこだわらんとつまらん ばいた。

 (方言は変換しにくいですねえ)

 聞けば、昔気質の職人気質、叔父とは同い年だといいますから、私の丁度ふた周り上の方です。
 いま、公共事業を取り巻く状況をみると、一円でも安いほう、また、誰がやっても同じ結果になる調査を”定量的で高度”と称し、この庭師の方の話とは対極の方向に向かっています。この無力感・脱力感に浸っていてはグチしか増えませんので、40を迎える年でもあるし、やりがいのあるマーケット開拓にむけて行動できる1年にしようと思っています。 

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