2011年1月12日水曜日

地盤工学会誌59巻6号

 まず、斎藤迪孝先生の訃報が掲載されていました。私はお会いしたこともないし、雲の上の人という感じですが、斉藤先生の崩壊予測手法に関する考え方は、地すべり防止工事士の受験勉強でもよく読んでいました。
 
http://www.jisuberi-kyokai.or.jp/gijyoho/gijyutu/kaiseki/houkaiyosoku/houkaiyosoku.html

 次に、諏訪先生の「住宅の地盤紛争における地盤技術者の役割」という論文が強烈なメッセージがあって印象にのこりました。”一級建築士の地盤に対する無知があまりにも大きい”と”ドハッキリ”とかいてあります。先日依頼のあった宅地診断は、「深さ5m以浅に自沈する層がないからといって、沈下の発生がないという保証にはならないことを理解すべきである(略)締め固めもなにもしなければ、5~10%の圧縮・水浸沈下が発生」していた事例でした。周辺を歩いていたら溺れ谷+谷埋め盛土という土地で、切土・盛土の境界付近に擁壁の変状が見事に連続していました。いま、他の業務でものすごく忙しいのですが、こういった現場はできるだけいくようにしています。

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