2014年7月14日月曜日

地形判読のメリット 接峰面図はとても役に立つ -応用地形判読士雑感(2)-

 空中写真による微地形の判読に際して参考になる地図として、不適切なものを選ぶという問題がありました。 (1)地すべり地形分布図 (2)接峰面図 (3)1:25,000 地形図 (4)都市圏活断層図

これは (2)接峰面図とでも言いたいのでしょう。確かに地すべりや0次谷は判読できません。確かにそうかもしれませんが、いかにも素人的です。

 火山の開析前の状態や褶曲構造、地質構造を反映した差別削剥地形等は、むしろ接峰面図の方が判読しやすいことがあります。例えば逆断層の低地側への移動を示すフロントマイグレーションを反映した地形としては、段丘面の逆傾斜であったり、河川の侵食と考えるには直線的で急すぎる段丘崖等が考えられますが、これは空中写真を何枚も横に並べるよりは、ある程度大縮尺の接峰面図を作成して(陰影図でもいいのですが)全体を俯瞰した方が、地形場に応じた地形種を抽出するという意味でも実用的です。
 先の記事に書いた阿寺断層に関しては、いわゆる岡山接峰面図にも顕著に表れていて、見ていて飽きません

 この問題に関してぶっちゃけますと、そう思うのはあなただけでしょ、、

 ちなみに切峰面図という文字もありますが、円の”せっせん”を”切”で習った人と”接”で習った人で世代ギャップがあると聞いたことがあります。

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