2014年7月22日火曜日

地形判読のメリット - 応用地形判読士雑感 0次谷問題 特徴をふたつ!?

 特徴を“ふたつ上げる”ことが個人的には難しい問題と思いました。最も植生に覆われやすい地形種でもあるので、航空レーザー計測の効果が高く、その意味では”発見”が多い要素でもあります。さて、、、、、、、、、

 0 次谷の地形発達メカニズムについて メカニズムについて、その他の山地斜面との違いに着目して説明せよ

 ということでしたが、私なりに考えて見ますと

 ここでは 0 次谷と1次谷以上の水系網における地形発達を比較して述べる。
0 次谷は周辺の谷壁斜面の表層や凹地内の土砂が下方に匍行して堆積する場であり、降水は伏流するため地表流は発生しにくい。ただし、難透水層や基盤岩が地表付近に存在するため雨水が飽和しやすく、パイピングを伴って土砂や岩屑とともに湧出することで表層崩壊が発生し、河谷地形発達の起点となる。1次谷以上の河谷では V 字状の横断形を呈することが多く、下方・側方侵食により線的な侵食が発生し、土石流の発生・流下区間となる。

 ということになりましょうか。この設問の答えとして、地すべりや深層崩壊といった大規模な土砂移動の発生場と比較することも考えてもみましたが、水系網の中での特質を強調するために、上述のような答えがふさわしいと思いました。

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