2011年2月8日火曜日

木下是雄「日本語の思考法」から

 理科系の連中にはある仮説なる方針なりを立ててやってみて、うまくいかなけれればまた仮説なり方針なりをたててやってみるというやり方 - トライアンドエラー - がほとんど生得のもののように定着しているのに、法科の人たちにこの考え方は受け入れられない。彼らには、いったん原理なり方針なりを立てたらそれを絶対のものとしてつらぬき通そうとする教条主義的精神があるらしい。

 - 原典『キャリア ガイダンス』1982年11月号

 飲み会の時には「文系は自然には絶対解があると信じている人がいる」というのが、よくグチとして出てきます。地質学では、歩くごとに仮説をたて、クリノメーターをかざしては検証し、、という トライアンドエラー があります。そこが「学びなおすと地学は面白い」点でもあると思います。

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