2013年3月29日金曜日

見直すということ

 少し古い記事ですが、治水地形分類図の更新に関する報告がありました。 http://www.mlit.go.jp/chosahokoku/h21giken/program/kadai/pdf/innovation/inno2-03.pdf
 しかしながら、現行の治水地形分類図の基図となる1/25,000 の地形図が約 30 年経過していることに加え、・地形と微地形区分が混在していること、・微高地旧河道等の微地形表示が不十分、などの課題があり、現状、あまり利活用されていない状況にあった

 と言い切ってしまうところはなかなかできません。私も地形分類を仕事としており、旧河道の判読は平野の災害地形を考えるキーポイントです。そして、最も個人差ができる部分でもあります。それこそ、催眠術といわれたこともあります

 後氷期開析前線を提唱した羽田野誠一さんも、あんたにしかみえない、心眼だ、となんども言われたそうですが、地質学の斉一観や斜面の安定(不安定)を診断する観察眼は、”そう思ってみないと”なにも見えません。だから、断層に関する誤判読も必要以上に責めるでなく、むしろそのようなことをあると認めたことを冷静に受け止めるべきでしょう。

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