2012年11月24日土曜日

災害の大調査団

  砂防学会誌の最新号に、昨年7月に発生した阿蘇の豪雨災害の調査報告が掲載されてしました。災害の原因となった崩壊のメカニズムとしては、約3,000年前の褐色シルト火山灰層やクロボク層付近にすべり面が発生して、その上位の黒色火山灰層やクロボク層が剥落したもの、とされていますが、既存の文献に同調しただけでした。

 http://ci.nii.ac.jp/naid/110001269647
 宮縁 育夫 ・大丸 裕武・ 小松 陽一(2004):2001年6月29日豪雨によって阿蘇火山で発生した斜面崩壊とラハールの特徴,地形 25(1),pp. 23-43

 それにしても著者が23人にも及ぶ大調査団です。せっかく人数がいるのだから、土層強度検査棒を用いて崩壊した火山灰層の深さと強度を測定して、シミュレーション結果を検証するなり、マンパワーを生かした調査ができなかったでしょうか。これでは、調査というより視察に近い。

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