2011年7月28日木曜日

九世紀の地震と現代

 寒川旭氏の「地震の日本史」の増補部に、平安時代に発生した貞観地震とその前後の地殻変動についてまとめられています。本の帯にも書かれているように、「東北巨大地震の18年後に南海大地震が起きて」いますし、富士山が青木が原樹海を形成する噴火もしています。前にも書きましたが、富士山が噴火することを真に受けられる人がどれだけいるか、、、
 平安時代といえば、現代と共通するのは温暖化です。90年代以降を「平成の温暖期」なんて言葉で形容するのかどうかは分かりませんが、科学性を別にすれば平安時代の方が、自然観が素直だったと思います。たしかに京都鴨川の段丘面が侵食され一段増えたというほどの豪雨期だったようなので、地学的スケールを心に持っておけば、昨今の豪雨も”さもありなん”として必要以上にうろたえずにすむかもしれません。

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