2015年1月6日火曜日

応用地形判読からの水害対策

 私の卒論は「猪名川流域の地形と洪水特性」というものでした。河成堆積地形や段丘の開析谷等で、何回浸水したか、破堤であったか内水であったか等を記録したものです。論文というより調査報告に近いものでした。
 国土交通白書によると、洪水ハザードマップは火山・土砂災害・高潮・津波等に対して最も整備が進んでおり、河川と下水道が相互協力し危険情報周知、水防活動、雨水の貯留施設や幹線を整備する、100㎜・h安心プランに11県の登録があるようです。京都桂川、福知山市、H24矢部川の水害等は、破堤による外水氾濫でした。
 ここで注目したいのは、旧河道や段丘を開析する浅い谷、支谷閉塞低地等、浸水の発生しやすい地形場があるということです。昨年は調布で雹が降り話題となりましたが、段丘開析谷に雨や雹が集中していました。河川ではありませんが、東日本大震災の津波の浸水も、「地形分類によ
る浸水・非浸水の違いは有り,海岸平野・三角州の方が,谷底平野・氾濫平野よりも浸水しやすい傾向はあるものの,最終的にはその理由は標高に依存しているとみなすことが出来る.」程度の差はあるようです。http://www.gsi.go.jp/common/000064460.pdf

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