2015年1月6日火曜日

応用地形判読で安全な土地を探す 人口減少社会への移行と土砂災害

国土交通白書によると、2050年には1965年の人口規模に戻ると予測しています。さらには、約二割が無居住化するとのこと。1965年といえば今のインフラが集中して整備された時期です。しか
し、2014年時点で土砂災害危険箇所は52.5万か所、警戒区域は35万か所、特別警戒区域は20万か所と増えており、年平均1000件の土砂災害が発生しているとされています。個人的には危険住宅の移転の促進です。安定した場所に住めば特別な工法は必要としないことがほとんどです。平成25年度は、がけ地近接等危険住宅移転事業の活用が推進され、28戸が除却され危険住宅に代わる18戸が建設されたそうです。

私が知るところでは、1967年の羽越災害後に、土石流で被災した集落が最終氷期に形成された段丘面に移転した例があります。言い換えれば、1万年くらい土石流から離水した土地です。比高5m以下はイエローだけど、どうかないう前に、地形発達史的にみて大丈夫な土地があるわけです。比較的新しい時期の段丘であれば、避難する際にしんどい坂もありません。

そういった地域防災計画のための応用地形判読もあっていいはすです。地形図と空中写真判読からわからないことを推定させるというひねくれた問題をつくるよりは、地域住民の役に立つ技術を問うてほしいものです。

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