2012年9月15日土曜日

津波恐怖症?

 私は神奈川新聞を購読しているのですが、津波の話題がよく掲載されています。今日も海辺にある中学校のPTAが、高台への移転要望書を提出したとの記事がありました。また、昨日は、ある海辺の道路のマラソン大会が、津波の際に避難地が確保できないとして、大会を中止するという記事もありました。
 しかし、海はそこまでして恐れなければいけないものでしょうか。中学校の移転はまだ理解できますが、マラソン大会の中止はいかがなものでしょうか。普段の交通量の多い道、すなわち流通経済活動が活発な道です。マラソン大会を行っている数時間のうちに、超偶然に津波に襲われる確率
を考えたら、、、海辺の道は全て廃道にしなければいかんでしょう。
 経験したことのない豪雨、こんなの初めて、、など、豪雨災害にたいする"ある種のイメージ”、過剰で正しくない恐れ方とでも言おうか、30mの津波、30万人以上の犠牲者、、、強烈な数字が一人歩きし、また妙なイメージを生みます。
 地形図の読図や空中写真判読、地図をもった街歩き、文字どおり地道な活動が、災害に対する想像力、土地の履歴の理解につながります。津波を恐れるあまり、潮騒や夕焼けといった、海の持つ日常的な美しさに対する感謝、感性まで流されたくないものです。

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