2011年7月13日水曜日

三浦半島の活断層

三浦半島の活断層群の危険度が増したと発表され、にわかに脚光を浴びてきました。
でも実際は研究レベルでは1990年代に脚光を浴びていました。多分、「新編:日本の活断層」を編纂しているころに研究が重ねられ、また、バブル時期の宅地開発もありましたので、注目されたのではないかと推察します。

太田陽子(2000):三浦半島の活断層-完新世における活動史と問題点,第四紀研究 38(6), 479-488 http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=jaqua1957&cdvol=38&noissue=6&startpage=479&lang=ja&from=jnltoc

太田陽子(1992):三浦半島の活断層詳細図の試作,活断層研究 10, 9-26頁 http://ci.nii.ac.jp/naid/10004721370

太田陽子ほか(1990):三浦半島北武断層の完新世における活動期と変位様式に関する考察,
横浜国立大学理科紀要. 第二類, 生物学・地学 38, 83-95頁
http://kamome.lib.ynu.ac.jp/dspace/bitstream/10131/3040/1/KJ00004479098.pdf

渡辺満久(1990):新興住宅地を横切る活断層・三浦半島の例,活断層研究 8, 97-103頁
http://ci.nii.ac.jp/naid/10004302563

激烈なゆれもそうですが、もともと地すべりの発生しやすい地層であることや、戦前からの谷埋め盛土造成地も多いところなので、戦々恐々たる想いです。東日本大震災では埋立地の液状化だけでなく、内陸の液状化も注目されましたが、三浦半島も段丘や丘陵の谷地形が多い場所です。古地図をみておくのは必須です。

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