2010年8月21日土曜日

避難のタイミング - 災害の記憶と想像力 -

 報道ステーションを見ていたら、いわゆるゲリラ豪雨を予測して携帯電話のメールで知らせるという技術が開発中であるとのことでした。一見便利なようですが、携帯メールに判断を委ね過ぎると、ともすれば自分の判断力・察知力が低下するのではないかと懸念します。佐用町では、避難勧告が遅すぎたとして裁判にまでなっているようですが、、

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防災専門家も注目、遺族が異例の提訴 佐用豪雨「避難勧告遅すぎ」 (8月11日 産経新聞) 兵庫県佐用町で昨年8月、18人が死亡、2人が行方不明となった豪雨災害で、死者・行方不明者5人の遺族9人が10日、「町の避難勧告の遅れが原因で犠牲になった」として、町に総額約3億円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁姫路支部に起こした。原告側弁護団によると、災害時の避難勧告の在り方をめぐる訴訟は異例という。
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牛山先生も、これまでに筆者が行った調査からも,避難勧告はたとえ空振りとなっても良いので早めに出して欲しいという意見が明らかに多数派となっていますが,避難勧告を出す時間をなるべく遅く,なるべく狭く,というニーズも強固に存在し,その結果の一つとして,災害が起こるたびに「避難勧告の遅れ」がいわれる状況が続いています.

というジレンマを述べられています。

私の父は、子供のころ川に挟まれた低地に住んでおり、たばこ屋だったので川の水位が上がると店の商品を棚上げする手伝いをしなければならないため、雲の出方や川の漂流物から”荒れるなという予感”を常に持っていたそうです。戦時中のことですから、まともなデータはありません。まさに、自分の災害の記憶と想像力です。父は今年(そういえば今日)76歳になりますが、筋肉、肌つやともに素晴らしいので、肉体的にも災害の察知力という意味でも「高齢だから弱者」ではありません。むしろ、イマドキの草食系男子よりも両方強いかもしれません。

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