2012年2月8日水曜日

防災格言

地震警報を発し防災措置を講ずる上で、大衆からもたらされた数々の動物の異常行動や地下水・地電気の観測結果が大いに役立った。

日本、米国、ソ連が地震予知計画を進めていた1970年代。中国(中華人民共和国)では、遼寧省海城市で起った大地震の予知に成功し、揺れの寸前で約100万人の住民を屋外に強制退避させて多数の人命を救ったというニュースが世界中を驚かせた。

1975年2月4日の海城地震(M7.4 死者1,328人 重傷4,292人)のことである。 当時、中国では文化大革命の波に乗って、地震予知のための観測項目として井戸水の異常や動物の異常行動(これを宏観(こうかん)異常現象と呼ぶ)などの情報が、10万人規模の大衆の無給奉仕によって毎日中央センターへと報告されていた。大衆の監視とともに専門家による地震観測も行われ(これを「専群結合」と呼ぶ。専は専門家、群は大衆)、失敗を恐れず頻繁に国家による地震警報が発令されていた。

当然、予知の空振りの方が多かったが、その様な中で、海城地震では住民の強制退避完了後1時間ほどで大地震が発生するという劇的な予知の成功例を収めることとなる。 中国共産党政府は、1976年2月にパリで開催されたユネスコ総会で、この「地震予報の成果」を大いに喧伝した。当時、初代国家地震局局長の劉 英勇(りゅう いんよん)氏の手による英語翻訳公式レポート(「中華人民共和国地震工作概況簡介(1976年第2期)」)がユネスコ参加者へと配布された。(格言はこのレポートから)

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