2015年2月22日日曜日

土砂災害対策の強化に向けての提言 国土交通省の資料から

 伊豆大島の土砂災害は「表層崩壊」ということになっており(まあそうですが)、24時間雨量が800㎜、大量の流木がこれまでの計画になかったということになってます。また、気候変動の影響により降雨規模は大きくなっていくとのこと。平成24年の阿蘇火山の土砂災害とあわせ、火山地域の土砂災害は比較的短いインターバルで起こる(新しい堆積物で未固結であるから崩壊しやすいということでしょうか)ため、個々の火山の噴火形態や履歴も踏まえた「環境認識」という考え方が必要とされています。

 また、土石流が流域界を超える現象が起こる危険個所の把握、長大斜面、0次谷の分布を明らかにすべく微地形判読が必要とされています。ただ、これは伝統的な空中写真判読というよりはDM解析によるところが大きそうです。でもこのような斜面は広すぎて、結局待ち受けの砂防堰堤や導流堤ということになるのでしょう。

 透過型の砂防堰堤の整備も進められています。これは流木対策ということで紹介されていますが、そうでなくても細粒土砂で満砂して効果量がへった状態で豪雨がくるのもどうかと思うので、土砂災害の対策として一般化すべきでしょう。

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