上司が岐阜県の土砂災害調査から帰り、生々しい話をしてくれました。
http://www.kankyo-c.com/Recent_investigation/2010_gifu/2010_gifu.html
ある災害箇所では、谷頭表層崩壊を引き金にした土石流が民家を全壊しました。ある住民の方は、奥様が18:30、ご主人が19:00 ごろ避難をし、何を逃れたというお話を伺いました。奥様の話によると、先祖代々120 年間、何事もなく暮らしていたのですが、当日は18 時ごろから雨がひどくなり、上の小沢や斜面から土砂混じりの泥水が出るようになってきたので避難をされたそうです。そして、翌日家に着くと家は全壊で家の中の止まっていた時計の時刻が20:15 であったとのことでした。まさに、40mm 以上の豪雨の最終段階での土石流の発生であり、崩壊の予兆を的確に捉え、事前の避難を的確にすることが、いかに重要であるかということです。
がけ崩れは確かに繰り返しますが、その場所、ピンポイントで崩壊する確率は数十年~数百年オーダーで、人生で一度あるか、ないかです。言い換えれば災害避難の"ベテラン”はいないということになります。気象情報、警報、避難勧告は参考にするべきですが、最終的には自分の判断力がものを言うだなあという印象です。
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