応用地質学会で福岡教育大学の黒木先生と懇談する機会がありました。私の発表で、昭和30年代くらいまでの地形図には干潟と澪筋が表記してあったが、今の地形図にはないのですねという指摘から、、今後は高圧電線も表記されなくなると聞いている。地質屋にとってはとても困る傾向だという話にまで発展しました。
確かに最近実務で使う地形図は、等高線はデータ容量を重くするためか、地形の描写が雑なものが目立ちます。縮尺が大きい事と詳細であることは一致しないのです。話を干潟と澪筋に戻すと、それは船舶の上陸の必要性(軍事も含め)を考慮したものだと聞きました。地図にはそういう戦略・意図が表現されている。実に人間くさいものなのですが、数値で表せないものを排除する流れはどうも留まるところを知りません。”考察”よりも処理が楽なのですが、そんなことを繰り返していると想像力が弱まり、ますます災害に弱い国になっていく気がしてなりません
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