2013年4月17日水曜日

2013年4月13日淡路島地震でおもうこと

 2013年4月13日に淡路島で地震が発生しました。震度6弱という報道でしたので、大きな被害がでたのではないかとも思いましたが、震度のわりには被害は少なかったようです。

 さて、”未知の断層”ということでしたので、文献を調べてみました。
 東部瀬戸内堆積区の形成と淡路島の隆起,地学雑誌Vol90№6
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/90/6/90_6_393/_pdf

 この文献の図にも今回の震源、余震分布に対応するリニアメントは掲載されていません。空中写真を判読すると、河川の侵食ではありえない直線構造があることはあるといったところです。花崗岩類の周辺に軟質な堆積岩が分布しており、地すべりによる棚田も広い範囲で形成されていますので、これを活断層として抽出するのはちょっと無理だと思います。

 地表に崖がよく現れていないところで地震が発生したのは、もちろん今回が初めてではありません。2000年鳥取地震、2005年福岡県沖、2007年能登半島、2008年岩手宮城県内陸地震など、、、 とはいえ、”未知”いうとランダムに発生するという印象を与えかねませんが、力の伝わりやすい弱線はあると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿