2012年1月7日土曜日

命だけでなく経済活動を守る防災論へ

東日本大震災では、「釜石の奇跡」として語り継がれる津波からの避難行動がありました。約10ヶ月たった今でも記事になっています。

 「奇跡」の授業(1)小学校低学年編
 http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000811201050001
 釜石市の防災教育は、義務教育期間を通して「タウンウオッチング」を重視する。自分の足を使って見て歩かなければ、いざというとき役に立たないからだ。 1~6年の班によるマップ作りも、低学年に防災を教えることの難しさに悩んだことから生まれた。 
 片田教授は子ども同士の関係を活用した。幼い児童はお兄さんお姉さんから防災を学び、年長の児童は責任感が自然に身についたと思うと話す。先人たちが築いた石碑には「津波が来たらこの地点より上に逃げろ」といった教訓が書かれている。
 幼いうちに見て回り、真剣に学ぶ効果を期待している。

 命だけをを守るための防災なら、このような取り組みはとても良いでしょう。多くの地域でモデルケースとされていくことでしょうし、それはそれで望まれることです。
 しかし、自然災害はなにも津波だけではありません。さすがに津波の破壊力はいかんともしがたいところがありますが、土砂災害(特にいま”はやり”の深層崩壊は)のソフト対策でも、まず"命”をという発想ですが、その後の経済活動の停滞も大きな問題です。体ひとつあっても生産的な活動がある程度残っていないと"減災”とは言い切れないでしょう。
 この記事で取り上げられた子供たちが社会の主役になるときまでに、私たちに課せられたテーマかもしれません。

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