2011年11月5日土曜日

航空レーザー測量地形図でわかること

 最近は災害が発生するたび航空レーザー測量が行われ、超高精度の地形データが得られます。千木良先生は「地形調査の革命児」と称され、その価値を認められています。ですが、実際の判読作業者の立場から言うと、データ量、質ともに多いゆえに作業量も多い。というか、作成する主題図が「濃密」なことこの上ない。
 確かに線状凹地、微細なクラック、段差地形はよく見えるようになりました。高木に覆われているが、実は崩壊跡地であって、そろそろ不安定土砂がたまってきたかなあといった時系列的な予察もできるようになりました。でも、私が判読精度があがったと感じるのは、硬質な岩盤からなる急崖(多くは、CmあるいはCh級の岩盤か)です。安全側に評価されることが多いのであまり着目されませんが、従来の航空写真では日陰になって全然見えなかったので大きな進歩です。安全がわかるということは、危険箇所も自ずとわかろうというものです。

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