河田恵昭『津波災害 - 減災社会を築く』を読んでいて、津波考古学という節に興味深い指摘がありました。以下、引用します。
・縄文時代の遺跡が西日本に多いのは、東日本では津波で流されたからではないか。
・古代の大阪湾の地形を復元し津波のシミュレーションをしてみた。
・M8.4の地震を発生させたところ、生駒山地のふもとでも津波の波高は5mに達した。
・上町台地北端の天満橋では潮流の最大流速は毎秒数mに達した
・浪速の語源になったとしてもおかしくない。
・このような知見は社会科学からは出てこないので、考古学の定説の再検討が必要。
ちょっと端折りましたが興味深い指摘です。地形の復元には地質データも解析されています。このような、”利系(事業誘導型)”の論理の働かない本当に科学的なシミュレーションなら、とても役に立つと思います。
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