http://www.mlit.go.jp/common/001066501.pdf
国土交通省の報道発表資料(2015・1・20)に、新たなステージに対応した
防災・減災のあり方という記事が掲載されていました。
長期的な観点からは、自然災害から命を守るためには、災害の発生の
危険性が高い区域にはできるだけ人が住まないようにすることが重要で
ある
というのは、地形学・地質学の関係者はよく言っていたことですが、常にそんなことは言っても、、、という答えが付きまとっていました。桜島の大噴火や最近の水害事例が想定を超えることがあったこと、海外では超過確率年が500とか10000年といったプランもあるとか
鈴木先生の読図第一巻に、地形種形成の規模と頻度の階層性という表があります。応用地形判読では、空中写真や地形図の混沌から地形形成過程の規模と頻度の観点から秩序を見出す仕事をしているので、「新たなステージ」というよりは「ここまできたか」という印象です。企業のBCP、ソフト対策、警戒避難対策、安全な箇所への移転など、踏み込んだ内容です。
最近の河川の氾濫ではやはり旧河道沿いで破堤・長時間の浸水がおこり、土石流扇状地のなかにも段丘化した避難適地がることなど、応用地形判読士の出番かもしれませんが、いまのところ試験問題の出し方を見ていると、狭い業界内での内輪話的であり、このような課題にはまだ踏み込めないようです。
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