2012年6月13日水曜日

岩手・宮城内陸地震

  今日は岩手・宮城内陸地震から4年です。大木聖子先生は、内陸地震と東北太平洋沖地震のようなプレート境界で発生する地震との関連はよく分かっていないと述べられています。
私のように、山地斜面やその地形発達史を考えるものにとっては、地震そのものよりも荒砥沢地すべりに衝撃を受けた人が多いと思います。2004年新潟県中越地震とともに、大規模な地すべりの発生が”記録・観測”された地震であり、東北や北陸地方にある巨大な(初生的)地すべり地形は、直下型地震でおこる、との考えを強くした地震でした(両者には、地表地震断層が水田に微妙に現れ、目立つリニアメントの崖ではなかった点も共通しています)。氷期と間氷期のサイクル等から地すべりの多発期があるのではないかと言った論文もいくつかありますが、地すべりの発生から活動、消滅に至る過程もよく分かっていないのかも知れません。

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