2012年4月15日日曜日

応用地質学会最新号

応用地質学学会誌の最新号に、私の後輩の論文が掲載されたそうです(そうです、と伝聞になっているのは、いま出先だから)たしか、

 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007468463
 山梨県北部,風化花崗岩における初生すべりにいたる変形様式とバランス断面
 研究発表会講演論文集 平成21年, 49-50, 2009-10-22

 これの延長にある論文だったと思います。
 この論文の面白いところは、斜面の変形が始まって崩壊して安定するまで、いわば斜面の一生のなかで、対象地域がどの段階に位置するかということを明らかにしていることです。また、最近国土交通省が発表した深層崩壊マップでは、西南日本外帯の中高生層の分布域ばかりが目立ちますが、これまで深層崩壊の発生条件としてあまり研究のなかった花崗岩山地の崩壊メカニズムの事例として役に立つと思います。

 http://www.kankyo-c.com/line_up/syamen/syamen.html
 http://www.kankyo-c.com/line_up/syamen/poster2008.jpg

 26歳にして論説の第一著者ですから前途有望です。彼もあちこち現場を飛び回っているので会う機会がありませんが、良い刺激になると思います。

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