2012年4月9日月曜日

防災格言

自然は公平で冷酷な敵である。  社会は不正で人情のある敵である。 』
夏目漱石(1867~1916 / 小説家 英文学者 代表作『吾輩は猫である』等)

格言は随筆『思い出す事など』の十九より。明治43(1910)年、『門』の執筆中に胃潰瘍を患い伊豆修善寺で療養する。この「修善寺の大患」時期を振り返って綴った作品が『思い出す事など』である。漱石は晩年「則天去私(そくてんきょし=自己本位の考えを捨て、自然の中から物事を見極めようとする」を理想としたが、この時の大患を境に「則天去私」の境地に達したと言われている。

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