2011年10月30日日曜日

防災格言 - 力武常次

日本海 津波なしとは 誰(た)が云うた 恨みぞ深き 秋田県沖
1983年の日本海中部地震(M7.7)のときの新聞報道によれば「日本海沿岸には津波がない」と伝えられていたことが、死者100名を出した津波被害の原因の一つだとされている。日本海の地震で津波が起らないなどというのは全くのうそで、過去に何回も津波の経験がある。

北海道、青森、秋田、山形、新潟の日本海沖合いには、歴史上ときどき津波を伴う地震が発生している。その発生頻度が太平洋側に比べはるかに低いので「日本海には津波がない」という誤解を生じたのかもしれない。』

日本海側の津波地震として、1833(天保4)年の山形県沖地震(庄内地震 / M7.5)では、山形県鶴岡や新潟県佐渡では津波による大被害があり、また、この時、北海道函館にも津波が到達している。また、1993(平成5)年に奥尻島で29mの大津波を記録した北海道南西沖地震(M7.8)では、日本海側の新潟県、石川県、遠くは島根県の港にまで津波被害が出ている。

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