2011年7月2日土曜日

すきまをつく地震 防災格言

曰く―――『 地震の震源のかたまりというのは、いわば都市みたいなものである。かたまりがあって、そして、その間にはすき間もある。さて、この震源のかたまりに何という名前をつけたらよいであろうか。いろいろ考えてみたのだが、けっきょく地震の巣というのがいちばん適切なようである。病気に病巣ということばがあるが、あの巣である。地震の巣という新しいことばを発明して、それを使うことにするならば、日本における震源の分布は次のようにいいあらわしてよい。東北では地震の巣は大きく厚く、三十-四十キロメートル程度の深さをてっぺんとして、もっと下の方にまでひろがっている。これに対して西南では、地震の巣は小さく、地表から三十-四十キロメートル程度の深さのところまでに納まってしまっている。』

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