萩原 尊禮(1908~1999 / 地震学者 地震予知連名誉会長 東大名誉教授)
萩原尊禮(はぎわら たかひろ)氏は、日本の地震予知研究政策の生みの親の一人。東大地震研究所教授時代の1962年、気象庁長官の和達清夫(わだちきよお)氏と東大教授の坪井忠二(つぼいちゅうじ)氏らと共に「地震予知の現状とその推進計画」を提言。これが1965~1998年まで続く日本政府の地震予知計画(第1次~第7次)の基本指針となった。1977年に東海地震の判定会(地震防災対策強化地域判定会)が発足すると初代判定会長に就任。「地震警報を出しても、地震対策が十分とられていなければ、いたずらに混乱を起こすだけで益がない。ただ、地震による大被害を防ぐためにも、前兆現象の見逃しだけは許されない。」と会長就任の会見で強い決意を述べられた。
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