今日は宅地擁壁と不同沈下に関する裁判案件の現場を2件見てきました。両者ともかなり古い時代の開発で、いわゆる既存不適格の擁壁に囲まれていました。
このような問題を解決するためには、やはり、土地の成り立ちを確かめるために、宅地以外のところも歩く必要があります。それによって、切土と谷埋め盛土の境界が明らかになり、普段では老朽化した、あるいは雑な施工として見過ごしていた街角も、実は地盤の緩やかな動きを反映してとのこととなると”やっぱり専門家に見てもらうものだなあ”といわれるとうれしくなります。地質の現場は、本来同じものがありませんので”基準を当てはめる”という発想はありません。教科書にのらないからこそ、技術の発揮しがいがある、ということでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿