絶版にはなりましたが、鹿島出版会に『地すべり・崩壊・土石流-予測と対策-』という本があります。
http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E3%81%99%E3%81%B9%E3%82%8A%E3%83%BB%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%83%BB%E5%9C%9F%E7%9F%B3%E6%B5%81%E2%80%95%E4%BA%88%E6%B8%AC%E3%81%A8%E5%AF%BE%E7%AD%96-%E5%B0%8F%E6%A9%8B-%E6%BE%84%E6%B2%BB/dp/4306021165
このタイトルは土砂災害についての課題を最もシンプルに表していると思います。いま専門家の間では、岩盤クリープや緩み岩盤など用語の是非も問われています。海外では全てLandslideの一言に集約していますが、それくらいシンプルでもよいではないかと思います。
さて、今回の応用地質学会では、開催地と同じ中国地方で昨年土石流災害があったこと、最近「深層崩壊」がメディアでとりあげられたこともあって、いつにもまして地すべり・崩壊・土石流の地道な調査報告が多かったように思います。最近はレーザーデータが頻繁に用いられるので、地形解析は盛んですが、そこで終わって発達史的背景への考察がちょっと薄くなった印象もあります。
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