先週も書きましたが、今日もサンデーモーニングの「風」のコーナーは暑さの話でした。7月下旬の3連休とともに梅雨が明けて一気に夏になりました。それ以降暑いのですが、今日のコメントにあったように「亜熱帯化して四季折々がなくなると日本人の感性が変わってくる」とは次元の違う話です。
例えば、気候学が専門の吉野正敏先生は最近の論文で、『温暖のピークは8 世紀から10 世紀であった。ここを「奈良・平安温暖期」または「平安温暖期」と呼ぶとよい。あるいは,「縄文の海進」に対比して「平安の海進」と呼んでもよい』と述べられています。
吉野正敏(2009):4~10世紀における気候変動と人間活動,地学雑誌,Vol. 118 , No. 6 p.1221-1236 http://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/118/6/1221/_pdf/-char/ja/
こちらのエッセイがわかりやすいでしょうか
http://www.bioweather.net/column/essay3/gw14.htm
そして、四季折々の日本人の感性の「原典」、枕草子は西暦996年に成立したといわれています。いまに匹敵するか、あるいは暑いかといった時代に、”もののあはれ”の心情が描写されていたのです(ところで”平安の理科離れ”はあったようですが、http://design-with-nature-simogawa.blogspot.com/2010/08/blog-post_17.html ”平成の海進”はあるのでしょうか)
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