2010年8月1日日曜日

明日から現場です

 明日から能登半島の現場に行きます。幸いネットのつながるホテルが取れましたので、ブログを更新することは可能な状態です(私がばてなければ)。
 能登半島といえば、2007年に発生した地震後、さまざまな研究が行われました。私が最も興味を持った論文をいかに紹介します。このような、地形発達史の定性的なモデリングと、最新の観測技術のコラボレーションが、各地で行われてほしい。

 2007年能登半島地震に伴う地殻変動と能登半島の海成段丘
 http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/15602/1/IHO82410.pdf
 
 2007年能登半島地震の発生直前直後の航空レーザー測量による1m-DEMを比較することにより得られた鉛直地殻変動の様式は、同じ範囲の中位段丘の旧汀線高度分布からわかる変動様式と調和的であることが分かった。海成段丘の波状隆起は今回の地震と同様の地殻変動の累積と考えることが可能である。2007年能登半島地震の示差的隆起成分(0.45m)が中位段丘のそれ(37m)を生み出したと仮定した場合、中位段丘形成後に今回の対応と同じ地震が83回起きたことになり、平均活動間隔は約1,500年と推定される。

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