今日は七夕ですが残念ながら曇っていて天の川を望めそうにありません(それ以前に首都圏は明るすぎて天の川など望むべくもないのですが、高校生のころまでは晴れさえすれば毎日天の川の拝める田舎に住んでおりました)。とはいってもこの季節、夕立もひとつの風物詩です。このブログ(旧ブログも含め)ゲリラ豪雨という言葉が好きではないと述べてきました。
そういえばお盆に小学校時代の恩師に会えることになりました。当時、いまの私と同じか少し若いくらいだったと思いますが、詩を読むことが好きなロマンチックな先生でした。当時きいた詩に高田敏子さんの「忘れ物」という詩があったことを思い出しました。冒頭はこんな詩でした。
入道雲にのって 夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに 素晴らしい夕立をふりまいて
夕立は丁度遊びつかれたころに降ってくれました。現象としては稲妻もあるし、大雨も降るし、1時間程度で終わるし、たしかに昨今の東京で降るような激しさではなかったにしろ「ゲリラ」というほどの”不意打ち感”はなく、破滅的なイメージもありませんでした。それに、ゲリラと言われては”雨宿り”なんて優雅な風情も出てきません。なにより自然現象を描写する気になれない。その想像力の流失こそ、防災心理にとっては重要なのかも知れません。
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