2014年7月15日火曜日

地形判読のメリット 象潟問題 -応用地形判読士雑感(3)-

 まず、鈴木先生の読図入門から引用しているだけでどうかと思うのですが、しかもそれが読図演習問題として挙げられているのにわざわざ問題のレベルを低下させて出題するのはいかがなものかと思います。

 試験問題では象潟泥流を既成事実として知っておきなさい!!という問い方をしています。選択肢④は、八郎潟を思わせます。

 鈴木先生の演習問題では、砂丘の浅層の地盤構成、火山砕屑物からなる地盤を推論した上での建設工学的問題点、そのなかにあってもなお直線崖ができる要因はなにかという、地形図内で判読できる地形発達史と建設技術との関連が問われています。

 むしろ、象潟泥流という既成事実を知らなくても、なんらかの大規模な岩屑流であり、数mオーダーの巨礫しばしばで、地盤の硬軟が入り乱れ平坦地の造成には不向きであるなど、実用的な情報を読図でわかる問い方が本筋です。

0 件のコメント:

コメントを投稿