最新の地すべり学会誌第51巻1号が届きました。興味深かったのは、伊藤陽司他:活動地すべりの時系列判読による地すべり斜面の活動性評価 という論文です。ありったけの空中写真を判読し、地すべりの運動様式や頻度、形態について詳細に分類された研究で、オーソドックスであり定性的でなものです。釜井先生は「地すべり地形を調べるもっとも強力な手段は空中写真判読であることに変わりはない」と述べておられますが、それを根気よく実証された論文だと思います。定量化はやりの近年では、このような論文が逆に新鮮に感じられるほどです。
応用地形判読という意味では、活動性の高いの判定された斜面領域での後氷期開析前線とのや周辺部侵食との関係などを明らかにしてみたいところです。
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