2014年1月13日月曜日

あの日わたしは(1)

○1995年1月13日
 奇しくも金曜日でした。正門から出て2回左折し名神高速道路の坂を下りきった、いまではR&E関大前マンションが立地する近くの家に下宿していた私は、16時に迫った卒論提出に向けラストスパートの最中でした。文学部事務室までの距離と自分の鈍足を計算しながら、まだ大丈夫と15時50分くらいまでは部屋にいて、拙い文章をこれまた拙いワープロ(2ヶ月ほど前に生協で買ったばかり)さばきで修正していました。そして、後にも先にも経験しないほどの全力疾走で法文坂を駆け上りました。みな考えることは一緒で、文学部事務室前には他の学科の人たちもいて、行列ができていました。実際に提出したのは16時を10分ほど過ぎていたでしょうか。
 卒論のタイトルは「猪名川流域の地形と洪水特性」。猪名川流域の微地形分類・土地利用の変遷と昭和時代に繰り返された洪水氾濫の形態とがどのような変遷をたどったか記載したものです。関西の災害環境特性としては水害がメインであり、地形と洪水の関係から都市形成の基盤まで推察できるのではないか、と大きなことも考えていましたが、その“4日後”でした。

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