判読業務に関わっていると、最新時期に撮影された空中写真を使ってくださいといわれることが良くあります。ここでいう「最新時期」とは、「最近撮影された」と同義です。
しかし、応用地形判読、特に地形災害の発生場の判読にあたっては、土砂移動痕跡ができるだけ生々しく残っている空中写真が役に立ちます。そして、それがその地域が経験した規模の豪雨であり、地震動です。
私達は現場に行ったとき、例えば20年生の一斉林の生育する土石流堆積物があった場合、それは古い堆積物と呼びます。しかし、防災に関わる規模の地形を考えたとき、それが最新・最近時期ということが出来ます。また、活断層などは、よほど地表地震断層が出現しない限り、約60年しか歴史のない空中写真の最新時期にこだわることは、あまり意味がありません。
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