応用地形判読士の一次試験の問題で、「麓屑面」に関する問題がありました。斜面の堆積地形を示す言葉としては崖錐が一般的で、崩積土という一種のスラングもありますが、「麓屑面」という言葉はなかなか使わないでしょう
鈴木先生の読図入門によると、麓屑面とは「主として集団移動の定着物質から、雨蝕で洗い出された細粒物質や土壌行で再移動した細粒物質が、それらの集団移動地形の下方に再堆積して生じた緩傾斜面」と定義してあります。ただ、試験問題はそのような絵ではありせんでした。
また、私が学んだ「麓屑面」は、神戸大学の田中・野村先生の地形学です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/grj1984a/59/5/59_5_261/_pdf
どちらが正しいなどは別として、(雪崩道・アバランチシュート・筋状地形もそうですが)、複数の考え方があり、それによって防災面の意義も変わってしまうような事項ではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿