昨日、応用地形判読士の一次試験を受けてきました。
午前の部は、問題用紙の分厚さにびっくり。専門問題の読図問題が、一問につき一ページでしたのでどっさりしてたのでしょう。但し、地形の形成過程、災害環境(地形場)を考える上で微妙な問題や、地形種を説明として微妙なもあったように感じます。
例えば、山頂付近に半円形をした地形があるため、この地形は圏谷であると考えられる、という問題肢、「山頂付近に半円形をした地形」は、カールだけに出来る地形ではないといえます。例えば七面山大崩壊やその南側の流域では、山頂・尾根付近で半円形をした地形が形成されています。いわゆる”深層崩壊跡地”であれば、そのような地形が形成されるでしょう。
このほかでは、写真と地形図を切り抜いて、斜面の地形・地質を問う問題もありました。が、これは悩ましかった(多分、私は不正解でしょう)。全て正解に見えます。聞いたら二番目がボタ山であるので侵食に強い岩石ではないとのこと、、私は姫路か香川県などにある残丘と採石場かなあとおもいました、、周囲の地山と比較して地形場を考えさせるような問題でないとあまり意味をなさないでしょう(負け惜しみですが、、、、)。
雪崩道に関する問題も悩ましかった(鈴木先生の本では雪崩"路”)。私はいわゆるアバランチシュートと筋状地形とを区分した考えていますが、雪崩道がどちらなのか、、、
由利本庄市の地形図を用いて、沖積段丘の形成要因を聞く問題もありました。まづ、沖積段丘と言う用語ですが、完新世段丘と呼ぶべきでしょう。河川の沖積作用と紛らわしいからです。鈴木先生の本、今村遼平さんの本にも”沖積段丘”という言葉はでてきません。それよりも、なにもここで完新世段丘の形成要因を問うのはどうでしょうか。広域的な海水準変動や地殻変動をとらえるには図の範囲が限定されすぎています。堰き止め湖があって干上がったとするなら、結構有名なイベントとなっているはづですので、どこかで聞いているでしょう。悩んだ結果、縄文海進の影響かなあと、、関東の相模平野が向いているでしょう。
全体的には、地質調査技士と応用地形判読士と技術士補(応用理学地質)が入り乱れて、的が絞りきれていない感じ。特に午後の部門の記述式問題は、判読のアル意味楽しみである読図がなかった分、去年より難しくなったといえるのではないでしょうか。正直私も自信がありませせん。
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