しばらく里帰りをしておりました。今年は7月中旬に豪雨があり、両親ともに祖父母の実家へ”避難”したという経緯もあり、防災に関わる仕事をしている私に”取材”が殺到しました。みんな、私よりふた周り以上人生経験があり、おばあちゃんにいたっては、97歳、、気象庁の「経験したことのない豪雨」という言葉の影響か、こんなの初めてとか、あるいは昭和28年の方が、、とか、、いろんな意見が飛び交いました。
今で言うゲリラ豪雨の先駆け?のひとつは昭和32年の諫早豪雨が上げられると思います。
http://www.jma-net.go.jp/nagasaki/k_yoho/saigai/ooame/1957-07-isahaya.html
この大雨はきわめて局地性が強く、大村・諫早・島原・熊本を結ぶ円弧状の幅約20km、長さ約100kmの細長い帯状の地域に集中していることがわかる。 この大雨の中心部である雲仙岳北斜面の西郷では一昼夜に1,109.2mmの記録的な雨量を観測したが、この地域から約20km南に位置する雲仙岳南斜面の口之津では、わずかに86mmで約1,000mmもの差がある。また、多雨域が沿岸部にあり、山岳方面の雨量が少ないこともこの大雨の特徴である。この当時はまだ「集中豪雨」の用語は用いられていなかったが、諫早豪雨こそ集中豪雨の典型といえよう。
いまさらのように、雨の降り方が変わっている、豪雨が増えてきているという報道は相変わらずです。同じような議論が月間「地理」誌上であったこと、もう一度掲載しておきます
http://design-with-nature-simogawa.blogspot.jp/2010/07/33.html
編 集 :表をみるまでは、地くずれ災害がこんなに多く起きているとは思いませんでした
羽・大: 自然に対する人間の影響(切土、盛土、掘削、地表水・地下水流路の意図的及び無意識的 (山腹道路開設などのよる)森林伐採)がじわじわでてきて、被災対象も急増した。実際には数百年来大災害を受けていない地区が国内にたくさん残っている。そのなかには”免疫性” があるために崩れ難い地区のほか豪雨や地震などの誘因が与えられなかったために残されている地区もかなり多い。
編 集 :近年、豪雨や地震の誘因が強まったということはないか
大 :専門家に聞いてみたい問題ですが、特に著しい変化を考えねばならない積極的なデータは聞いていません。山の中の観測地点が増えたので、記録的雨量が測られる機会は多くなったでしょうが、、
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