応用地質学会のシンポジウムで、座長から「航空レーザー計測地形図の精度は向上しても、それを扱うシェフが不足している」との指摘。作った仏にどう魂を入れるか、長年の課題です。
”シェフ”が必要。確かにそのとおりですね。畑の畝を整備する技術は高くなっているが、その土壌には何が適するか、というところから始めなければならないというのが実情ではないでしょうか。
この課題を克服するためには、ショウウィンドウに作品を並べレシピを作り、役に立つことを伝えなければならないでしょう。
これまでにも土地条件図、治水地形分類図がありましたが1980年代に羽田野誠一さんが「詰め込み弁当」と揶揄されたと記憶しています。とくに平野の土地条件図は、高盛土でない普通の宅地盛土も記載されたり、避難所など防災には必要であるが地形発達史的とあまり関係のない項目が含まれていたりと、確かに詰め込み弁当的です。
山地斜面の地形学図については、地すべりやリニアメント等の”素材”がなければ、調理例もあまりないというのが現状です。
0 件のコメント:
コメントを投稿