昨日は応用地形研究部会で、旧河道の地形分類について議論がありました。旧河道は、沖積低地の成り立ち、防災にあたって鍵となる地形で、河川堤防の弱点、破堤につながるポイント、液状化しやすい場所の抽出、湿地を住処とする比較的めぐまれた生態系の存在といった特徴が挙げられます。多摩川など、かつての船の渡し場は旧河道が収斂する、比較的河道の安定した場所が選ばれていたことなどを話しあいました。
このようなことを明らかにしていくには、地形分類図を作成する必要があります。地道な作業です。アナログですが、いまあまり大学でも空中写真判読や地形分類図作成はもとより、尾根と水系を記入するといった、地形・地質を認識する上で基本的な作業もやってないのだそうです。このあたり、私たちの世代がリードしていくべきといったことも話し合いました。
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